チャーシュー麺 一杯550円。


ここは田島と三橋が行きつけのラーメン屋「吉将」である。ちなみに今、わたしのの目の前にあるのはチャーシューに埋め尽くされ、麺や葱が見えないラーメンである。 そしてさらに付け足すと、今日はわたしの誕生日である。そしてさらにさらーに付け足す。我が所属西浦野球部は、部員のだれかが誕生日の場合、日付がづれていようと、お祝いをする。それがわたしのようなマネジであっても。 くどいようであるが、西うらーぜが話しまくると誰が誰だかわからなくなるので、それぞれには名札がついている。

田島  「はいはーっい!オレのチャーシューも、にやるよ!ほらっ」
巣山  「おい田島、汁とんできただろ!」
三橋  「ぁ…ぁの…」
栄口  「ほお〜それは一体、何の汁が飛んできたのか……」
花井  「下ネタはヤメロ」
阿部  「ったく…くだらねー事言ってねぇで早く座れ、水谷」
水谷  「は?な、なんで…オ…オレ?」
三橋  「…ぁのぉ」
沖    「三橋が何か言ってるよ」
泉    「なに、どうかした?」
三橋  「お…おれ、チャーシュー…たべた、い…」
一部  「…………連行!!!」
三橋  「ひえっ!う…へ、?」
花井  「篠岡、三橋連れてって」
篠岡  「えっ?どこに?」
阿部  「外」
篠岡  「えっええ〜!わたしが?!」
三橋  「いっいやだぁぁああっ」
泉    「だったらいさぎよく、にチャーシューやることだな」
三橋  「うっ…ひっっく、」
  「わっ、泣かないでよ!チャーシュー、いらないから!ね?」
三橋  「ほ、ほんと?」
  「ほんとほんと!」
三橋  「(いっいいひとー!)」
栄口  「は三橋にあまいなあー。あっ、もしかすると…」
水谷  「だからぁ下ネタはやめろって!」
沖    「おまえがゆーな。だいたい下ネタじゃねえし」
阿部  「しばくぞ」
水谷  「だからなんでーなんでーなんでー!!!」
泉    「ぜってー今、山びこイメージしたろ」
田島  「やまびこってなにー?」
花井  「は?」
泉    「ほっとけ、ほっとけ」
阿部  「だな…」
田島  「???」
栄口  「なあーそろそろ喰おうぜ、冷めるだろ(愛が…ぶはっ)」
巣山  「今、愛が冷めるとか思いついたろ」
栄口  「くっ、何故それを…」
沖   「(わかりやすい)」
阿部  「(まじきもい)」
三橋  「は、やく たべよ お」
篠岡  「そうだね!そうしよっか」
田島  「ところでさー、何でラーメン食べようとしたんだっけ?」
水谷  「え、食べたかったからじゃねえの?」
泉    「そうだっけ」
沖    「(の誕生日祝いじゃなかったのか…でも、いえない!!!!空気よめない!!!)」
巣山  「たぶん、の…」
田島  「あー!ずりーぞお!チャーシュー皆の分取りやがってえ!返せっ」
  「えっ…あ、あのー…」
阿部  「オレも返せ」
泉    「じゃあオレも…」
  「はっははははは……はぁ〜」
三橋  「(う…は、はやく…)」
水谷  「そろそろ喰おうぜ!」
花井  「そうだな、じゃ…」

西うらーぜ「いっただっきまーす!!」


えー、たしかここは田島と三橋が行きつけの…たしか…「大将」みたいな名前のラーメン屋である。ちなみにわたしの目の前にあるのは、 通常どうりの数のチャーシューがのったラーメンである。 そして、ここからが重要。ちなみにとか、くどいとか、付けられないですよ。西うらーぜの皆さん、今日はわたしの誕生日ですよ。 おいしーとか、うめえだとか、チャーシューくれだとか…どうでもいいですから…祝ってくださいよ!ハッピーバースデイトゥーユーとか歌ってさ…。 ああ、もう…わたしって今日…誕生日だったっけ…。うん、たぶんそうだよ…、たぶん……。自信持ちな、わたし。




(どっきりなら、そろそろやめたほうがいいよー!どっきりなら…)



(08.04.05)


(たぶん篠岡さんとか巣山とか沖とか。負い目感じてると思う。)