「あははははははは!」けたたましい笑い声が部屋中に響く。「そうだよ!もっと苦しんで!わたしを、マナを苦しめたように!!!!」
部屋の片隅でひたすら叫ぶ、裸体の少女がいた。「ねえ、叶!みて!!あたしの体を!!!醜いでしょう?ぜんぶぜーんぶ、この人たち
がやったのよ!!だから三倍返しにしてやったの!!!!マナの分も含めて! ふっふふふふふふふ…あはははははははははは!!!!」
まさか…まさか彼女が。「わたし達の慈悲を受けさせてやったの!」ね?偉いでしょう…?いや、違う。きっとこれは幻なんだ。だって
そうだろう?がこんなことするはずない。そうか、オレは幻をみているんだ。夢だ。「きれいな色よね!!どんな動物でも、血はき
れいだもの!!!」変だな…幻にしてはやけにリアルだ。「みてえ、このひと何か刺さってるよお?」「、それは包丁だよ」自分でも
何を言っているんだか…わから、ない。「あっそっかあ!!わたしがやったんだあ!きれい!わたしが作ったのよ!あははははは!!!」
血の海のうえに、ごろんと寝そべる。ひたひたひた、何て幸せそうなんだろう。「叶!!!わたしもきれいになりたいわ…こんな傷も
目立たなくなるくらいきれいに!!!」じゃあおれが、おれが一緒に逝ってやるよ…。包丁を握り締める。一気に突き刺したのに、彼女の
表情は、変らない。「きれー……わたしもきれいに、なれたのね…あははははは…」ひどいぜ、。オレも仲間に、入れてくれよ。
いや…とこの人たち、ようするにが仲間だなんていったら、きっと怒るだろうな。今、逝くよ。3…2…1…、グサッ
視界が闇に包まれる直前、の笑顔が見えた。大丈夫、もう怖くない。笑い声が聞こえる。心の中で、永遠と鳴り響き続ける。
二人だけの愛が、共鳴するかのように…
けたたましいほどの笑い声は、
天使の泣き声
(もう、何も恐れるものはないんだよ)
(08.03.29)
(死ネタ)